
叔父の形見のブランド品の腕時計を買い取ってもらい
私はリサイクルショップをよく利用します。不用になった衣類や贈答品で、使いそうもないものを買い取ってもらったり、泥んこ遊びに興じる幼児の孫の普段着を購入する事もあります。
しかし、こうしたリサイクルショップを活用するのは、お金の面よりももったいないと言う気持ちと、ゴミの減量を図りエコに貢献したいと言う思いからです。ブランド品などには余り興味もなく、こうした高価な品物を買い取ってもらったり、購入したりする事はありませんでした。
しかし叔父が亡くなり、形見分けに叔母からブランド品の時計をもらいました。傷もなく叔父が大切に使って来たであろう事が良く分かりました。ブランド品にあまり興味もなく、また高価なブランド品の腕時計など、身分に不釣り合いな事もあり、購入を考えた事もなくその価値が分かりませんでした。
ネットで調べて見ると古い型で、そのものズバリの価値は分かりませんでしたが、恐らく新品で30~50万円程度だろうと推定されました。せっかく形見分けでもらったのですが、身分不相応だという思いと、腕が細い私には少し大振りのその時計は、フィットもしません。
せっかく形見分けとしてもらったものであり、机の引き出しなどに仕舞い込んでいるのでは意味がなく、常に身に着けてこそ意味があると考えました。そこで色々思案し、そのブランド品を買い取ってもらい、そのお金で自分の気に入った時計を買い、常時それを身に着けようと考えました。
新たな時計を見るたびに、これは叔父の残してくれた形見が姿を変えたものだと、形見同様に叔父の事を思い起こすだろうと思ったのです。
普段利用させてもらっている、何でも販売されているリサイクルショップよりも、ブランド品を専門に扱うリサイクルショップの方が価値を正しく査定してもらえるだろうと思い、繁華街にある有名なお店に出かけました。
査定結果は、傷もなく状態は良いのですが、古いモデルで最近は人気がないのでと、気の毒そうに10万円程度を提示されました。私の思いの様に、新たな時計を購入するには、国産のそこそこ高級な時計を買う事が出来、それぐらいが十分で、その程度が自分の身分相応だと考え、喜んで買い取ってもらいました。
今も、その時に購入した時計を叔父の形見だと思って大切に使っています。